世界にはどれくらいの種類のブルーチーズがあるのでしょうか?
チーズの種類は、原料や生産方法、地域によって異なるため、世界中で生産されているチーズの種類は1000種類以上ともいわれています。その中で、ブルーチーズの種類は50種類以上、より細かく分類すれば100種類以上になるかもしれません。
この記事では、ぜひ知っておきたい世界のブルーチーズ20種類について、その特徴と基礎知識をご紹介します。
また、
「どのブルーチーズを選べばよいかわからない」
「初心者でも食べやすいブルーチーズを知りたい」
といった方のために、ブルーチーズの選び方、好みに合わせて選べる初心者から上級者までおすすめのブルーチーズについての情報をご紹介します。
この記事を読むことで、ブルーチーズについての知識を深め、自分の好みのブルーチーズを選ぶことができるようになるでしょう。
あなたにぴったりのブルーチーズが見つかることを、祈っています!
世界で人気のブルーチーズ20種類の特徴と基礎知識
ヨーロッパを中心とした世界中のさまざまな地域で、数え切れないほどたくさんのブルーチーズが生産されています。
今回は、世界で特に人気の高い種類の中から、日本でも入手しやすいブルーチーズ20種類をご紹介します!
NO | 名前 | 生産国 | 原材料 | 初心者 |
1 | ロックフォール | フランス | 羊乳 | × |
2 | ゴルゴンゾーラ | イタリア | 牛乳 | △ |
3 | スティルトン | イギリス | 牛乳 | × |
4 | ダナブルー | デンマーク | 牛乳 | × |
5 | フルム・ダンベール | フランス | 牛乳 | 〇 |
6 | ブルー・デ・コース | フランス | 牛乳 | △ |
7 | ブルー・ドーヴェルニュ | フランス | 牛乳 | △ |
8 | カブラレス | スペイン | 牛・羊・山羊 | × |
9 | カンボゾーラ | ドイツ | 牛乳 | 〇 |
10 | ブルー・ド・ブレス | フランス | 牛乳 | 〇 |
13 | ケソ・デ・バルデオン | スペイン | 牛・山羊 | △ |
12 | ブルー・ド・メメー | フランス | 羊乳 | △ |
13 | ブルー・ド・ジェックス | フランス | 牛乳 | 〇 |
14 | ババリア・ブルー | ドイツ | 牛乳 | 〇 |
15 | ストラキトゥン | イタリア | 牛乳 | △ |
16 | シュロップシャー・ブルー | イギリス | 牛乳 | △ |
17 | モンブリアック | フランス | 牛乳 | 〇 |
18 | ミセラ | デンマーク | 牛乳 | × |
19 | ブルー・ド・サスナージュ | フランス | 牛乳 | 〇 |
20 | ロッソ・インペリアーレ | イタリア | 牛乳 | △ |
それでは、20種類のブルーチーズについて、それぞれの特徴と基礎知識を解説していきます。
ロックフォール(Roquefort)
世界三大ブルーチーズのひとつであり、フランスを代表するブルーチーズです。誕生はおよそ2000年前。フランスで最も歴史あるチーズともいわれています。
その起源は謎に包まれており、羊飼いが洞窟にパンとチーズを置き忘れ、後日取りに戻ってみると、チーズに青カビが生えていたという伝説が有名です。その洞窟のあった村の名前が、このチーズの名前の由来にもなっている、ロックフォール・シュール・スールゾン村だったということです。
指定された地域の洞窟で作られたブルーチーズだけが、ロックフォールとして販売することができます。

■ブルーチーズ独特のクセが強く、なめらかな口当たり
力強く、かつ上品な味わいのある、ブルーチーズ。とても繊細で崩れやすく、とろけるような、なめらかな口当たりが特徴です。原材料に羊乳を使っているため、独特のクセがあります。
青カビ独特の風味や刺激が強く、ブルーチーズの王様ともいわれています。
コク:強い 刺激:強い 塩気:多い 産地:フランス南部 原料:羊乳 認証:AOC(1925年)、AOP |
ゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)
世界三大ブルーチーズのひとつ、イタリアを代表するブルーチーズでもあります。三大ブルーチーズの中でも特に知名度が高く、ブルーチーズを知らなくてもゴルゴンゾーラの名前を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
正式名称は、ストラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ。ストラッキーノには、「疲れた」という意味があります。放牧していた牛を移動させる途中でゴルゴンゾーラ村に立ち寄り、旅で疲れた牛のミルクで作ったチーズが起源だといわれています。
■青カビの刺激とねっとりした舌ざわり
見た目はクリーム色で、全体的に青カビが広がっています。柔らかくて、ねっとりした舌ざわりに、青カビの風味と刺激の強いブルーチーズです。
■ピッカンテは刺激強め、ドルチェはマイルド
他のブルーチーズと異なる点として、ゴルゴンゾーラには、ピッカンテ(piccante)とドルチェ(dolce)の2種類があります。
伝統的なスタイルのピッカンテに対し、ドルチェはより甘くて食べやすいブルーチーズになっているので初心者の方にもおすすめ。現在ではゴルゴンゾーラ・ドルチェの生産量のほうがずっと多くなっているそうです。

コク:濃厚 刺激:あり 塩気:あり 産地:イタリア 原料:牛乳 認証:DOP(1996年) |
スティルトン(Stilton)
世界三大ブルーチーズのひとつで、イギリスを代表するブルーチーズです。青カビの入らない、ホワイト・スティルトンと、ブルー・スティルトンがあります。
スティルトンは、もともとはレスターシャーの農場で作られていたチーズだといわれていますが、その起源は実ははっきりしていません。1730年頃からスティルトン村で販売され、イギリス中にその人気が広まっていきました。エリザベス女王のお気に入りのチーズとしても有名です。
■独特の強い匂いと刺激、濃厚なコク
スティルトンチーズは、内部に大理石のような美しい模様の青カビが広がっているのが特徴です。
水分が少なめで、ねっとりとした舌ざわりに独特の強い匂いと濃厚なコクがあります。ブルーチーズらしい味わいの中にミルクの甘味も感じられる、とてもおいしいチーズです。熟成が進むとさらにその味わいが深くなります。
コク:濃厚 刺激:強い 塩気:強い 産地:イギリス(レスターシャー、ノッティンガムシャー、ダービーシャー) 原料:牛乳 認証:PDO(1996年) |
ダナブルー(Danablu)
ダニッシュ・ブルー(Danish Blue)とも呼ばれます。
1910年代に、ロックフォールをお手本に作られたブルーチーズで、アメリカをはじめとする世界中の国に輸出されています。比較的リーズナブルなブルーチーズです。
■刺激強め、クリーミィな舌ざわり
青カビの風味に、辛さの強い、刺激のあるブルーチーズ。元となったロックフォールに比べると、少しマイルドな味わいになっています。
クリーミィな舌ざわりに、ミルクの甘味もありつつ、ブルーチーズらしさを楽しめます。
コク:あり 刺激:強い 塩気:強い 産地:デンマーク 原料:牛乳 認証:PGI |
フルム・ダンベール(Fourme d’ Ambert)
名称は、ロワールのアンベール郡に由来し、フルムは、チーズを入れる型(form)を意味します。
1972年にフルム・ド・モンブリゾンとまとめてAOCに認定されていましたが、2002年に改めて単独のチーズとして認定されました。紀元前から作られていたともいわれる、とても歴史の古いチーズです。
■均一に広がった美しいカビ、マイルドな味わい
高さが20cm近くもある円柱形、表面は乾燥し、やや、白や赤みがかった灰色になっているのが特徴。内部には美しい青カビが均一に広がり、「高貴な青カビ」と呼ばれています。
刺激の少ないマイルドな味わいで、初心者にもおすすめ。
コク:あり 刺激:少ない 塩気:少ない 産地:フランス中南部(オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ、フォレ山脈の西側) 原料:牛乳 認証:AOC(1972年、2002年)、AOP(1972年) |
ブルー・デ・コース(Bleu des Causses)
名称の「コース」は、ルエルグ地方の古い地名から。
フランスを代表するブルーチーズ、ロックフォールと生産地が近く、同じ種類の青カビを使って、自然の洞窟の中で熟成させて作られるブルーチーズです。ロックフォールが羊乳から作られているのに対し、ブルー・デ・コースの原料は牛乳。ロックフォールの牛乳版とも呼ばれています。
■クリーミィでとろけるような味わい
ロックフォールにとてもよく似ていますが、もう少し黄色っぽい色合いです。コクがあり、クリーミィでとろけるような味わいが特徴の、とてもマイルドなブルーチーズです。
熟成が進むと、より刺激のある味わいになります。
コク:あり 刺激:あり 塩気:あり 産地:フランス南部 原料:牛乳 認証:AOC(1953年、1979年に地域指定)、AOP(1991年) |
ブルー・ドーヴェルニュ(Bleu d`Auvergne)
オーヴェルニュ地方のブルーチーズ。19世紀頃に誕生した、比較的新しいチーズで、フランスを代表する有名なブルーチーズ、ロックフォールを参考にして作られています。
■コクと旨味、バランスのとれた味わい
しっかりとしたコクに青カビとノワゼット(ナッツ)の風味が特徴。素朴で荒々しい味わいです。
熟成された深い味わいとコクがありつつ、ミルクの甘味も楽しめる、比較的食べやすいブルーチーズです。
コク:あり 刺激:あり 塩気:あり 産地:フランス中南部(オーヴェルニュ) 原料:牛乳 認証:AOC(1975年)、AOP |
カブラレス(Cabrales)
正式名称は、ケソ・デ・カブラレス(Queso de Cabrales)。生産地であるカブラレス村の名前に由来します。「ケソ」はスペイン語で、「チーズ」を意味します。
産地が限定されているため、4つの村だけでひっそりと作られており、「幻のチーズ」とも呼ばれています。
■粗野な風味、刺激の強いブルーチーズ
カブラレスは牛乳と、季節によっては羊乳、山羊乳も加えて作られます。そのため、時期によってはかなりクセの強い粗野な味わいのブルーチーズになります。濃厚でクリーミィ、刺激と深いコクがあります。
熟成が進むと、青カビが表面から内部に向かって広がっていくのが特徴です。
コク:強い 刺激:強い 塩気:あり 産地:スペイン北部(アストリアス) 原料:牛乳、羊乳、山羊乳 認証:DOP |
カンボゾーラ(Cambozola)
名前は、ゴルゴンゾーラとカマンベールを組み合わせた造語。青カビと白カビの両方を使った混合タイプのチーズで、1970年代に作られた比較的新しいブルーチーズです。
ブルー・ブリー(Blue Brie)と呼ばれるチーズの一種で、サイズの大きなもののみ、カンボゾーラとして販売することができます。
■クリーミーでなめらかな舌触り
内部には青カビ、表面は白カビで白くなっているのが特徴。ゴルゴンゾーラほどコクや青カビの刺激は強くなく、クリーミーで食べやすいブルーチーズなので、初心者にもおすすめです。
熟成が進み、青カビが増えると、ブルーチーズ独特の風味が強くなります。
コク:少ない 刺激:少ない 塩気:あり 産地:ドイツ南部(バイエルン) 原料:牛乳 認証:- |
ブルー・ド・ブレス(Bleu de Bresse)
ブレス・ブルー(Bresse Bleu)とも呼ばれます。戦時中に、輸入されなくなったゴルゴンゾーラの代わりに作られたブルーチーズです。
■白カビと青カビの風味が楽しめる、クリーミィ
白カビと青カビ両方の風味が楽しめ、コクのある、クリーミィでなめらかな舌ざわりが特徴のブルーチーズ。食べやすく、初心者の方にもおすすめです。
コク:あり 刺激:少ない 塩気:少ない 産地:フランス中東部(ブレス地方) 原料:牛乳 認証:- |
ケソ・デ・バルデオン(Queso de Valdeón)
名称は、チーズという意味のスペイン語「ケソ」と、産地のバルデオン渓谷に由来します。
カブラレスをまねて作られたブルーチーズで、現在でも塩水に漬けた楓の葉に包んで熟成させています。
■しっとりとした食感、バランスのよい味わい
しっかりとした青カビの風味と刺激が楽しめ、コクや甘みも感じられる、とてもバランスのよいブルーチーズです。
やわらかく、しっとりとした食感で食べやすく、とても人気があります。
コク:濃厚 刺激:あり 塩気:あり 産地:スペイン北部(カスティーリャ・イ・レオン) 原料:牛乳、山羊乳 認証:PGI(2004年) |
ブルー・ド・メメ(Bleu de Brebis La Mémée)
正式には「(おばあちゃん印の)山羊のブルーチーズ」ですが、ブルー・ド・メメ(おばあちゃんのブルーチーズ)と呼ばれることが多いようです。「メメ」は、「おばあちゃん」という意味のフランス語で、おばあちゃんのデザインがブランドマークになっています。
AOCではないため比較的リーズナブルで、気軽に楽しめる、人気のブルーチーズです。
■ミルクの甘さがほどよい、やさしい味わい
表面のオレンジがかった色合いが特徴。ブルーチーズらしさもありつつ、ミルクの自然な甘さがマイルドな、食べやすいブルーチーズ。
コク:あり 刺激:あり 塩気:あり 産地:フランス中南部(オーヴェルニュ) 原料:羊乳 認証:- |
ブルー・ド・ジェックス(Bleu de Gex)
ブルー・ド・ジェックス・オー・ジュラ(Bleu de Gex Haut-Jura)、ブルー・ド・セモンセル(Bleu de Septmoncel)とも呼ばれます。1530年には食べられていたという記録のある、歴史あるチーズです。
特定の地域でのみ作られており、生産量は多くありません。
■比較的固めで歯ごたえあり、クセが少ない
ブルーチーズとしては珍しく、表面が乾燥していて、比較的固めという特徴があります。ノワゼット(ナッツ)の風味があり、ブルーチーズ独特のクセは弱め。初心者でも食べやすいブルーチーズです。熱を加えてもおいしく食べられるという特徴があります。
コク:少ない 刺激:少ない 塩気:少ない 産地:フランス東部(ジュラ山脈) 原料:牛乳 認証:AOC、AOP(1977年) |
ババリア・ブルー(Bavaria blu)
ドイツのバイエルン(ババリア)地方で作られるブルーチーズ。
青カビと白カビの両方を組み合わせて作られる混合タイプで、ブルー・ブリー(Blue Brie)と呼ばれるチーズの一種です。
■青カビと白カビの風味を楽しめる、クリーミィ
内部には青カビ、表面は白カビで白くなっているのが特徴です。ゴルゴンゾーラほどコクや青カビの刺激は強くなく、クリーミーで食べやすいタイプのブルーチーズ、初心者にもおすすめです。
コク:あり 刺激:少ない 塩気:少ない 産地:ドイツ南部(バイエルン) 原料:牛乳 認証:- |
ストラキトゥン(Strachitunt)
ゴルゴンゾーラの原型といわれているブルーチーズです。日付の異なる2つの生地を使い、自然に青カビを発生させる製法(ドゥエ・パスタ)で作られています。
DOPに認定されていますが、生産量がとても少ないため知名度はそれほど高くありません。
■しっとりとした舌ざわり、マイルドな味わい
生地がやわらかく、しっとりとした舌ざわり。ブルーチーズらしい青カビの刺激がありますが、ミルクの風味が豊かな、マイルドな味わいのブルーチーズです。
コク:あり 刺激:あり 塩気:あり 産地:イタリア北部(ロンバルディア・タレッジョ渓谷) 原料:牛乳 認証:DOP |
シュロップシャー・ブルー(Shropshire Blue)
チェダーチーズをベースに開発され、1970年代にスコットランドで誕生したブルーチーズです。イギリスで多く生産されるようになり、1980年頃から、シュロップシャーの名称で呼ばれるようになりました。
■オレンジ色が特徴、マイルドで食べやすい
アナトーという天然色素で着色され、鮮やかなオレンジ色をしているのが特徴です。
スティルトンによく似ていますが、シュロップシャー・ブルーのほうが水分が多くねっとりした舌ざわりです。比較的マイルドで食べやすいブルーチーズですが、熟成が進むと刺激や風味が強くなります。
コク:あり 刺激:あり 塩気:あり 産地:イギリス中西部(シュロップシャー) 原料:牛乳 認証:- |
モンブリアック(Monbriac)
フランスで新しく開発されたブルーチーズ。ロッシュ・バロン(Rochebaron)と呼ばれる場合もありますが、どちらも同じチーズです。
■青カビの刺激や風味は少なめ、マイルドで食べやすい
灰をまぶしてあり、表面が黒っぽくなっているのが特徴です。
乳脂肪分が高めで、青カビの量は控えめという、比較的食べやすいブルーチーズなので、初心者の方にもおすすめです。
コク:あり 刺激:少ない 塩気:少ない 産地:フランス中南部(オーヴェルニュ) 原料:牛乳 認証:- |
ミセラ(Mycella Blue)
出典:チーズ・オン ザ テーブル(Amazon)
ミセラは生産量が少なく、海外に輸出されることがほとんどなかったため「幻のチーズ」と呼ばれていました。
ゴルゴンゾーラをお手本に作られ、その後、独自のスタイルに進化したブルーチーズは、バルト海に浮かぶ、デンマークのボーンホルム島で生産されています。
■青カビ野風味、バターのようなコク
青カビ独特の風味と刺激があり、さらに、バターのようなコクのあるミルクの味わいも楽しめる本格的なブルーチーズ。
ブルーチーズの隠れた名品として世界でも高く評価されています。
コク:強い 刺激:強い 塩気:強い 産地:デンマーク(ボーンホルム島) 原料:牛乳 認証:- |
ブルー・ド・サスナージュ(Bleu de Sassenage)
出典:ナチュラルチーズ通販フロマージュ楽天市場店
正式名称は、ブルー・デュ・ヴェルコール=サスナージュ(Bleu du Vercors-Sassenage)。とても長いので、略称で呼ばれることが多いようです。
ヴェルコール山地で14世紀(あるいは12世紀)頃から作られている、歴史あるブルーチーズ。1338年に、サスナージュのアルベール男爵が自由に販売することを許可したという記録が残っています。
■弾力のある生地、やさしいミルクの味わい
もっちりとした弾力のある、風味豊かなブルーチーズ。表面が乾燥して白っぽくなっているのが特徴です。
青カビは少なめで、ミルクの味わいがやさしい、初心者にも食べやすいブルーチーズです。
コク:あり 刺激:少ない 塩気:少ない 産地:フランス東部 原料:牛乳 認証:AOC、AOP(1998年) |
ロッソ・インペリアーレ(Rosso Imperiale)
出典:ナチュラルチーズ通販フロマージュ楽天市場店
イタリアには、「ウブアリーゴ(酔っ払い)」と呼ばれるチーズがあります。戦時中、大切なチーズをワインの搾りかすの樽に隠したことから偶然できあがったといわれています。
そんなウブリアーゴの中で、特に有名なブルーチーズが、ロッソ・インペリアーレ。パッシートというシチリアの甘口ワインの搾りかすに漬け込んで作られています。
■青カビの風味とワインの旨味が絡み合う、複雑な味わい
ブルーチーズらしい風味に加え、フルーティなワインの香りが漂う、華やかなブルーチーズ。ピリッとした辛みに、ワインの甘さと旨味が絡み合った、複雑な味わいが特徴です。
コク:あり 刺激:あり 塩気:少ない 産地:イタリア北西部(ロンバルディア) 原料:牛乳 認証:- |
好みに合わせて選べる!おすすめブルーチーズ
第1章では、世界で人気のブルーチーズの中から20選をご紹介しました。この章ではさらに、好みに合わせたおすすめのブルーチーズをご紹介します!
【知名度で選ぶ】世界三大ブルーチーズ
「ブルーチーズといえば、これ!」と、世界中のチーズファンから絶賛される、チーズがあります。ゴルゴンゾーラ、スティルトン、ロックフォールという名前は、ブルーチーズファンでなくても、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
世界三大ブルーチーズという分類は日本独特のものですが、この3種類は、特に知名度の高い人気のブルーチーズとして知られています。
ゴルゴンゾーラ | スティルトン | ロックフォール |
イタリア | イギリス | フランス |
879年頃 | 1730年頃 | およそ2000年前 |
牛乳 | 牛乳 | 羊乳 |
刺激あり/マイルド | クセ強、濃厚 | 刺激強、濃厚 |
一番食べやすいのはゴルゴンゾーラ
3種類のチーズの中で初心者の方に最もおすすめなのは、ブルーチーズ独特の風味や刺激が比較的少ない、ゴルゴンゾーラです。
ゴルゴンゾーラには「ピッカンテ」「ドルチェ」という2つのタイプがあり、ドルチェのほうがよりマイルドで食べやすくなっています。世界三大ブルーチーズの中からできるだけ食べやすいブルーチーズを選びたい場合は、ゴルゴンゾーラ・ドルチェをおすすめします。
一番刺激が強いのはロックフォール
世界三大ブルーチーズの中で最もブルーチーズらしいものを食べてみたいなら、青カビの風味と刺激の強い、ロックフォールがおすすめです。他の2種類と異なり、原料に羊乳を使っているため、さらに独特な風味とコクを楽しむことができます。
初心者の方や、刺激が苦手な方は、パンやドライフルーツと一緒に、またはハチミツをかけて食べてみるとよいかもしれません。刺激が抑えられ、少しまろやかになります。
食べ比べセットがお得
とりあえず有名なブルーチーズを食べてみたいなら、まず世界三大ブルーチーズを試してみる方法がおすすめです。どれも有名なチーズなので、ナチュラルチーズを取り扱っている店舗で購入することができます。
たくさんは食べきれないという場合は、それぞれ一切れずつ入った「世界三大ブルーチーズ3点セット」や、「世界三大ブルーチーズ詰め合わせ」などがお得です。
【本格派!】クセの強さが魅力のブルーチーズ
せっかくブルーチーズを食べるなら、ブルーチーズらしさを思いっきり味わってみたい!という方におすすめの、青カビの風味と刺激が特徴的なブルーチーズをご紹介します。
カブラレス(スペイン)
★★★★★
青カビの刺激と深いコク、粗野な味わい、濃厚でクリーミィな舌ざわりが特徴。
原材料は牛乳のほか、季節によって羊乳、山羊乳が使われるため、時期によってはクセの強さが変わります。生産量の少ない「幻のチーズ」と呼ばれています。
ロックフォール(フランス)
★★★★★
ブルーチーズ独特の風味や刺激、羊乳のクセがかなり強いブルーチーズ。力強く、かつ上品な味わいで、「ブルーチーズの王様」とも呼ばれています。
ミセラ(デンマーク)
★★★★☆
青カビ独特の風味と刺激があり、さらに、バターのようなコクも楽しめる本格的な味わいのブルーチーズ。
カブラレス同様生産量が少ないため、「幻のチーズ」と呼ばれています。
ダナブルー(デンマーク)
★★★★☆
ロックフォールをお手本に作られたブルーチーズ。青カビの風味に、辛さ、強い刺激が特徴です。ロックフォールよりも少しマイルドで、リーズナブルなブルーチーズです。
スティルトン(イギリス)
★★★★☆
青カビ独特の強い匂いと濃厚なコク、ねっとりとした舌ざわりのあるブルーチーズ。
熟成が進むとさらにその味わいが深くなり、より本格的な味わいが楽しめます。
【初心者におすすめ】食べやすさで選ぶブルーチーズ
ブルーチーズは、原料や作り方により出来上がりがかなり違ってきます。独特な青カビの風味や舌ざわり、ミルクのコクなどもチーズの種類によってさまざま。
ブルーチーズは苦手!と思っていた方でも、マイルドなタイプのブルーチーズを選べば、意外と食べられるかもしれません。
初心者の方にもおすすめの、比較的マイルドなブルーチーズをご紹介します。
マイルドな味わいが特徴のブルーチーズ
青カビだけを使ったブルーチーズの中にも、クセの少ないマイルドな味わいのブルーチーズがあります。次の種類のブルーチーズは、青カビの刺激が少なめで初心者の方にもおすすめです。
・フルム・ダンベール(フランス)
・ブルー・ド・ジェックス(フランス)
・モンブリアック(フランス)
・ブルー・ド・サスナージュ(フランス)
青カビと白カビ混合タイプのブルーチーズ
ブルーチーズに使われるのは「青カビ」ですが、青カビと白カビの両方を組み合わせて作られているブルーチーズもあります。
混合タイプはクセの少ないマイルドな味わいが特徴なので、初心者の方にもおすすめです。
■ドイツ:ブルー・ブリー(Blue Brie)
ドイツ産のブルー・ブリーという、混合タイプのブルーチーズがあります。
「ブリー」は、ブリーチーズの意味。フランスのブリー地方で生まれた、白カビを使ったマイルドなチーズのことです。
「カンボゾーラ」や「ババリアブルー」は、ブルー・ブリーの一種です。
■フランス:ブルー・ド・ブレス
フランス産のブルーチーズ「ブルー・ド・ブレス(ブレス・ブルー)」も、青カビと白カビ混合タイプのマイルドなブルーチーズです。
■日本:カマンブルー
日本のチーズ工房、チーズメーカーでも、混合タイプのブルーチーズが作られています。カマンブルー、カマンブルーチーズという名前で販売されています。
まとめ
世界中で生産されているたくさんのブルーチーズの種類の中から、世界で人気の20種類をご紹介しました。
NO | 名前 | 生産国 |
1 | ロックフォール | フランス |
2 | ゴルゴンゾーラ | イタリア |
3 | スティルトン | イギリス |
4 | ダナブルー | デンマーク |
5 | フルム・ダンベール | フランス |
さらに第2章では、
・世界三大ブルーチーズ
・初心者の方にも食べやすいマイルドなブルーチーズ
・ブルーチーズらしさが味わえる本格的なブルーチーズ
など、好みに合わせたブルーチーズをご紹介しました。
ゴルゴンゾーラ | スティルトン | ロックフォール |
イタリア | イギリス | フランス |
879年頃 | 1730年頃 | およそ2000年前 |
牛乳 | 牛乳 | 羊乳 |
刺激あり/マイルド | クセ強、濃厚 | 刺激強、濃厚 |
たくさんのブルーチーズの種類の中から、あなたの好みに合いそうな、気になるブルーチーズは見つかりましたでしょうか?
この記事でご紹介しているブルーチーズのほとんどの種類は、日本国内でも購入することができます。気になるブルーチーズが見つかったら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

