粉チーズの保存方法を徹底解説!冷蔵?冷凍?それとも常温?

パルメザン

現在は日本でもナチュラルチーズがよく食べられるようになってきました。

そのため、そのナチュラルチーズを使った加工製品などもたくさん販売されるようになりました。

そしてそのなかのひとつに、チーズを細かく砕いて粉状態にしたもの「粉チーズ」があります。

今回はこの粉チーズを取り上げ、

・粉状態のチーズの保存方法について

・粉チーズ(パルメザンチーズ)の保存期間

・使いにくい状態になってしまったときの対応方法

・どうしても余る……そんな時の消費方法

について解説していきます。

目次

粉チーズ(パルメンザンチーズ)を上手に保存しよう!

パルメザン

トッピング材として、料理の食材として大活躍の「粉チーズ(パルメザンチーズ)」は、好きな人が多いものだといえます。

さっと一振りするだけで食事をちょっとグレードアップできるこの粉チーズ(パルメザンチーズ)を、家に常備している人も多いのではないでしょうか。

ただ、粉チーズ(パルメザンチーズ)は、意外とデリケートなものです。そのため、保存方法を間違ってしまうと上手く使えなくなってしまうことがあります。

この記事ではまず、「粉チーズ(パルメンザンチーズ)の保存方法」について見ていきましょう。

私たちはついつい、「カビてしまうのが怖いし、溶けてしまったら困るので、粉チーズ(パルメンザンチーズ)は冷蔵庫で保存しよう」と考えてしまいがちです。

しかし実は、粉チーズ(パルメンザンチーズ)は冷蔵庫で保存するよりも、湿度と温度が低く、直射日光が当たらないところで保存する方が望ましいと考えられています。

意外に思われるかもしれませんが、冷蔵庫は実はかなり温度変化が激しい場所です。

1日に何回も開け閉めする冷蔵庫は温度の変化が起こりやすいのです。また湿度も高く、粉チーズ(パルメンザンチーズ)にとってはかなり過酷な環境であるといえます。

粉チーズ(パルメンザンチーズ)を冷蔵庫で保存しておくと、この湿度と温度差に負けて固着してしまう可能性すらあります。

このため、冷蔵庫には入れずに普段から常温(※高温多湿・直射日光の当たる場所は避ける)で保存しておくのが望ましいといえます。ちなみに、開封前はもちろん、開封後も常温での保存で問題ありません。

ただし、真夏の非常に暑い時期や暑い地域の場合は、冷蔵庫で保存した方が安心かもしれません。

また、下記で紹介するように粉チーズ(パルメンザンチーズ)は開封後は早めに使い切ることが推奨されていますが、「1人暮らしなのでなかなか消費しきれない……」「あまり使う機会がない……」という場合は、冷蔵庫で保存しておくとよいでしょう。

なお、冷凍で保存することも可能です。

ただこの場合は、「開封後しばらく経った粉チーズ(パルメンザンチーズ)」ではなく、「開封直後の粉チーズ(パルメンザンチーズ)」を冷凍にすることが推奨されます。

スプーン2杯程度に小分けにしてラップで包み、さらにそれを真空袋に入れて、しっかり空気を抜いた後に冷凍庫に入れます。なお粉チーズ(パルメンザンチーズ)の場合は、解凍することなくそのまま料理に使うことができます。

「一度にたくさんの量は使わない」という人の場合は、この方法で対応するとよいでしょう。

ちなみに単純に「粉チーズ」とした場合、それは多くの場合「パルメザンチーズ」を意味しますし、ここでもそのような意味でこの言葉を使っています。

この「パルメザンチーズ」とは、「イタリア生まれの高価格帯のパルミジャーノ・レッジャーノというチーズの風味に似せるべく、ほかのチーズを加工したパウダー状態のチーズ」を指します。

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粉チーズ(パルメザンチーズ)の保存可能期間についても知っておきたい

粉チーズ

粉チーズ(パルメザンチーズ)は、それほど賞味期限の短いものではありません。

商品によって多少異なりますが、短いものでも8か月程度、一般的なものならば1年程度は日持ちします

粉チーズ(パルメザンチーズ)はナチュラルチーズのようなものと考えてしまいがちですが、開封前の段階で、かつ正しい方法で保管されていれば発酵が進むこともありませんし、品質が変わることもありません。

ただ、粉チーズ(パルメンザンチーズ)の描かれている賞味期限は、あくまで「開封前」のものですそのため、開封してしまえば賞味期限はもっと短くなると考えられます。

粉チーズ(パルメンザンチーズ)は、もともと保存食として作り出されたチーズを原材料とするためある程度は日持ちしますが、それでも開封後は早めに食べ切る方が望ましいといえます。

たとえ傷まなかったとしても、チーズにおいて非常に重要な「香り」が飛んでしまい、粉チーズ(パルメンザンチーズ)本来のおいしさが味わえなくなってしまうからです。

また品質自体も劣化していきますし、湿気や気温の影響も受けやすくなります。

このため、書かれている「賞味期限」以上に短い期間で食べ切ることが求められます。

なお、粉チーズ(パルメンザンチーズ)をおいしく食べられることのできる期間の目安は、1か月程度だとされています。

それの間に使いきれる気がしない……という場合は、すでに述べたように、買ってきてすぐに冷凍庫に入れて保存するとよいでしょう。

ちなみに粉チーズ(パルメザンチーズ)は一般的なナチュラルチーズに比べると保存可能期間が長いのですが、あまりにも長い期間放置しておいたり、正しい保存方法がとられていなかったりすると、やはり腐ります(※「冷蔵庫に入れてさえおけば安心」というものではありません。

冷蔵庫で適切に保管していたとしても菌は増えます)。

茶色や黒色に変色してしまうこともありますが、カビが生えてしまったり、場合によっては虫が発生したりすることすらもあります。

また、もともと粉チーズ(パルメザンチーズ)は、ナチュラルチーズよりは弱いもののチーズ独特の「香り」を持つものですが、この香りが「食べられないほどに強い臭気」に変化してしまうこともあります。

そのあたりを無視して食べた場合は、本来は粉チーズ(パルメザンチーズ)にはないはずの苦みなどが舌に走ることもあります。

このような状態になってしまった粉チーズ(パルメザンチーズ)をそのまま食べ続けることは、非常に危険です。

異常が出たら、思い切って捨てましょう。特に妊婦さんの場合は、チーズに潜む「リステリア菌(通常は無害だが、胎児の早産などを促すリスクがある)」の問題があるので警戒が必要です。

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粉チーズ(パルメンザンチーズ)が出てこない!どうすればいい?

上では粉チーズ(パルメンザンチーズ)の保存方法について解説してきましたが、それでも、

「うっかり冷蔵庫に入れてしまって、粉チーズ(パルメンザンチーズ)が固まりになってしまった」

「湿度の高いところに置いていたら、底の方で固まってしまった」

このような悩みは起こりがちなものです。

このような状態になったのであれば、まずは落ち着いて、高温多湿ではない常温の環境のなかに粉チーズ(パルメンザンチーズ)を30分間ほど放置してみましょう。

多くの場合、これで元通りのパラパラの粉チーズ(パルメンザンチーズ)に戻ります。

ちなみに効率よく元の状態に戻したいのであれば、フォークなどを使って固まったチーズをつついて崩してあげるとよいでしょう。

ちなみに粉チーズ(パルメザンチーズ)は比較的溶けにくいため、電子レンジで少し温めてみるのが良い、とする説もあります。

「どうしても今すぐに粉チーズ(パルメザンチーズ)を使いたい!」というときなどは、500ワットで10秒程度加熱してみてもいいかもしれません。

また、「そもそも粉チーズ(パルメザンチーズ)を固まらせないための対策」もあります。

常温での保存がまず基本となりますが、「夏場なので冷蔵庫に保管したい」という人もいるでしょう。

そのような場合は、まず粉チーズ(パルメザンチーズ)の蓋の下に1枚ラップをかませましょう。

このラップによって湿気の侵入をブロックすることができます。

そのうえで、粉チーズ(パルメザンチーズ)の容器を上下逆にして、開口部分を下にして保存するようにするとよいでしょう。こうすることで、さらに湿気の影響を受けにくくなります。

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粉チーズ(パルメンザンチーズ)は料理に使えば早く消費できる

チーズをかけたパスタ

粉チーズ(パルメンザンチーズ)の使用頻度は、人によってまったく異なります。

「買ったはいいけれど、どうしても余ってしまう……」「ドリアやグラタンにかけるくらいしか使わなくて……」という人もいることでしょう。

そのような場合は、「トッピングの材料」としてではなく、「料理の材料」として粉チーズ(パルメンザンチーズ)を消費することをおすすめします。

たとえば、イワシやサケなどの魚に粉チーズ(パルメンザンチーズ)をまぶし、その上からパン粉をはたいて多めのオリーブオイルで焼けば、チーズの香りが漂う魚料理になります。上から塩を振れば、ワインやパンによく合う主菜ができあがります。

また、意外に思われるかもしれませんが、チーズと醤油は非常に相性の良いものです。

そのため粉チーズ(パルメンザンチーズ)としょうゆに鶏肉を漬け込んで、片栗粉をまぶして焼き上げても非常においしい料理ができあがります。

それ以外にもパンケーキやクッキーの中に入れ込んで焼き上げて楽しむ……といった使い方もできます。

料理に使う場合トッピングに使う場合に比べて多くの量を消費できるため、「いつも粉チーズ(パルメンザンチーズ)を使いあぐねて、そのうちに賞味期限が切れてしまう」という人でも簡単に使い切ることができます。

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粉チーズ(パルメザンチーズ)の保存、基本を知って正しく行おう!

ここまで、粉チーズ(パルメザンチーズ)の保存方法について解説してきました。

結論をまとめると、

・粉チーズ(パルメンザンチーズ)は、冷蔵庫ではなくて常温(冷暗所)で保存するのが基本

・冷蔵庫は湿度や温度の変化を受けやすいのがその理由

・ただし夏場はカビが発生しやすくなるので、冷蔵庫で保存するのもよい。この場合はラップを蓋の下に入れて、そのうえで天地を逆にして保存する

・「しばらく使う予定がない」という場合は、冷凍庫で保存するのがよい。この場合は、買ってきてからすぐに処理すること

・粉チーズ(パルメンザンチーズ)ではなく、パルミジャーノ・レッジャーノを削って作る粉チーズを使う場合は、パルミジャーノ・レッジャーノを正しい方法(ラップやアルミホイルに包んで、空気を抜いた袋に入れる)で保存することが求められる

・粉チーズ(パルメンザンチーズ)の賞味期限は1年程度だが、開封後は1カ月程度で使い切りたい

・変色や異臭がみられた粉チーズ(パルメンザンチーズ)は捨てること

・粉チーズ(パルメンザンチーズ)が出てこない場合は、常温で30分放置する

・粉チーズ(パルメンザンチーズ)が余った場合は、料理やお菓子に使うと良い

となります。

粉チーズ(パルメンザンチーズ)は、「いつものナチュラルチーズ」とは異なった使い方をするものであり、また異なった魅力を持つものです。

そしてその「異なった魅力」は、私たちの舌を常に楽しませてきてくれました。。その保存方法や賞味期限、利用方法を知って、楽しく味わっていきたいものですね。

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