スパークリングワインの賞味期限はどのくらい?見極め方をご紹介します

シャンパングラス

スパークリングワインの賞味期限はいつなんだろう?美味しく飲めるのはいつまで?と買ってきてしばらく経ったものや頂きものの場合は特に判断に迷うこともありますよね。

また、開栓後何日くらい泡が抜けずに美味しく飲めるのか

今回はスパークリングワインの飲み頃や、未開栓時の正しい保存方法、開栓後美味しくのむコツまでご紹介します。

目次

基本ワインには賞味期限の記載がない

ワインを選ぶ女性

ワインは商品によって収穫年(=ヴィンテージ)やボトリング日時の刻印記載があっても、賞味期限の記載はありません。

これはスパークリングワインに限らず、赤・白・ロゼなどすべてのワインに共通します。

理由はシンプルで一定以上のアルコールが入っているので腐りにくいためです。

特に赤ワインなどは、種類によっては何年も置いて熟成による変化を楽しんだりしますよね。

一方でスパークリングワインや、白ワインは長期熟成向きではなく、すぐに飲んで楽しむのがおすすめです。(一部白ワインを除く)

アルコールが入っているとはいえ、ワインの保管にあたっては適正な温度や湿度、光の当たり具合など気を付ける必要があります。詳細はこの次に紹介しています。

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未開栓のスパークリングワインの賞味期限

未開栓の場合でも、基本的には買ってからすぐ飲むのがおすすめです。すぐに飲まない場合は、適切な方法で保管しましょう。

家庭で保管するとき、気を付けるポイントは5つです。

すぐに飲まない場合は、これらの気を付けるべきポイントをおさえてワインの劣化を防ぎましょう。

コルクが乾燥しないように寝かせて保存する

ワインセラー

コルクを湿らせることにより、コルクが膨らみ気密性が高くなります。

気密性が高くなることによって、液漏れを防いだりワインの酸化を防ぐことができます

逆にコルクが乾燥してしまうとコルクが縮んで、液漏れしたり、コルクが酸素を通して酸化しやすくなりワインの劣化に繋がります。

コルクが乾燥すると酸素も通りやすくなり匂い移りにも繋がりワインをダメにしてしまいます。

コルクが湿っていても全く酸素を通さないということではありませんので注意が必要です。

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場所は冷蔵庫の野菜室がおすすめ(家庭用セラーがあればベストです)

野菜室

適正な保管温度は12~15度、湿度は65~80%です。

セラーがない場合、家庭の中では野菜室が一番近いです。

野菜室は野菜をフレッシュに保つための温度と湿度が設定されておりワインの保管はベストな場所ではありませんが、1年~2年保管するなら問題ないでしょう。

野菜室は温度が3℃~8℃と冷蔵室よりも高めで、湿度も冷蔵室より高いのでコルクの乾燥も防ぐことができます。

強いにおいがするものをボトルの近くに置かない

コルク等を通じてワインににおいが移ってしまうのを防ぐためです。

コルクを乾燥させないのところでもお伝えしましたが、コルクは完全に密閉されているわけではありませんので匂いの強いものと保管するとその匂いが移ってします可能性があります。

ワイン好きの方にチーズがお好きな方も多くおりますが、チーズは匂いが強いものが多くあるので一緒に保管するのはやめましょう。

ガタガタ揺らさないようにする

炭酸ガスが含まれているので炭酸が弱まる原因になったり、あまり強い衝撃を与えるとボトルが破裂してしまうこともあります。

またスパークリングワインの場合は開栓時に噴き出してしまうリスクもあります。開栓の直前に揺らしてしまった場合は、すぐに開けず30分以上待ってから開栓すると少し落ち着くでしょう。

新聞紙に包むなど、ボトルにあたる光に気を付ける

光による品質の劣化を防ぐためです。

これら5つのことに気を付けることで、1~2年は品質を保てるでしょう。

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開栓後のスパークリングワインの賞味期限

スパークリングワインの最大の魅力は、「泡」ですよね。

開けてから時間が経てばたつほど、弱くなってしまうので基本的にはその日のうちに飲み切ることをおすすめします。

飲み切れなかった場合も、スパークリングワイン専用のストッパーやバキュバンを使用して2~3日以内に飲み切るようにしましょう。

開栓後のコルクなどで栓をするのはおすすめできません。

開栓後のスパークリングワインやシャンパンの泡持ちを検証

劣化したスパークリングワインの見分け方

飲み頃を過ぎてしまったかどうかの判断の仕方も、いくつかご紹介します。

まずはスパークリングワインなので“炭酸が弱くなっている、抜けている”と感じた場合は、もう飲み頃を過ぎてしまっているでしょう。
また空気と触れる時間が長くて酸化が進むと、酸っぱく感じることもあります。

その他、変色している(極端に黄色、赤みがかっているなど)・異臭(カビ臭など)がする・量が減っている、という場合は、保管状況が適切ではなかったか、保管の期間が長すぎた可能性があります。

また、適切に保管していても“コルク不良”(=ブショネ)により、コルクの菌や匂いで品質が劣化してしまっていることもあります。

ワイン全体の3~5%はブショネといわれているので、運が悪かった…と思うしかないことがほとんど。ただ、感じ方が人それぞれであることと、決して腐っているわけではないので、気にせず飲んでしまう方も居ますよ。

シャンパンの場合は?

シャンパンも、スパークリングワインの一種であるため、家庭での保存方法や、開栓後の保管方法は同じです。

“シャンパン”とは、フランスのシャンパーニュ地方で決められたブドウ品種のみを使用し、瓶内二次発酵で作られたもののみが名乗ることができる名称です。大きなタンクで発酵させたり、炭酸ガスを加えて作られる一般的なスパークリングワインとは違い、1本1本瓶の中で二次発酵させます。手間暇がかかる分、泡もきめ細かく味わいにも複雑さが増して、より繊細な印象になります。

また一般的なスパークリングワインよりも、熟成による変化を楽しめるので、なかには10年以上経過したものもありますよ。

シャンパンは高価すぎて手が出しにくい…というときは、シャンパーニュ地方以外の地域で、同じく瓶内二次発酵で作られたスパークリングワインがおすすめです。

例えばこんな種類が有名です。

・フランチャコルタ(イタリア・ロンバルディア州)

→製造にあたって厳しいルールがあり、値段は高めです。

・カヴァ(スペイン)

→人気のある大衆的なスパークリングワインで、お手頃価格が多いです。

・クレマン(フランス)

→「クレマン・ド・(産地)」として表記され、フランス内で8つの地域が認定されています。こちらも比較的お手頃な価格で手に入ります。

ぜひお店で探してみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか。

美味しくスパークリングワインを楽しむためには、買ってすぐに開栓し、飲み切るのがやはりおすすめです。

どうしても余ってしまって、炭酸ガスも抜けてしまった時は料理酒として使ったり、サングリア(ワインのカクテル)にアレンジしてしまうのもよいでしょう。

また、一般的なボトルサイズは750mLですが、それでは量が多い・どうしても飲み切れないという場合は375mL(ハーフボトル)を選びましょう。

そうすればフレッシュな状態のまま、最後まで楽しめます。

今回の記事を参考に、食前酒としても、料理と合わせても楽しめるスパークリングワイン、美味しく楽しく飲んでくださいね。

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