知っているようで知らない「ワイン」と「日本酒」の違い

ワインと日本酒

ワインと日本酒の違いを知っていますか?原料が違うのはなんとなくわかるけど造り方の違いやアルコール度数などあまり知らない方もいると思います。

ワインの原料はぶどう、日本酒の原料は米です。ワインのブドウは搾られて果汁になり、日本酒の米は精米されてから使用されます。

今日は双方の違いを色々な角度から解説をしていきます。最後まで読めばしっかりとワインと日本酒の違いが説明できます!

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目次

原料が違う!ワインと日本酒の違い

赤ワインと白ワインとロゼワイン

ワインと日本酒は原料に酵母を加えて造る「醸造酒」です。

糖分に酵母を加えるとアルコールと炭酸ガスに変換されます。

同じ醸造酒でも「原料」が違うワインと日本酒。

ワインは「ぶどう」のみで造られます。ぶどうは糖質が多く含まれるので酵母を加えるだけでアルコール発酵が始まります。

対する日本酒は「お米」から造られます。

穀物から醸造する場合は原料自体に糖分が少ないので糖化させる必要があり

こうじ菌を使って糖化。同時に酵母を加えてアルコール発酵をします。

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そんなにあるの?原料品種の数と特徴

ワインに使われるぶどうの種類は数千種あると言われています。

世界で栽培されている8割のぶどうがワイン用。

食用と違い粒が小さいのが特徴です。皮が厚く酸味も強く感じるぶどうが使われます。

ワインジャーナリストで業界の第一人者でもあるジャンシス・ロビンソン氏。彼女が出した「ワイン用葡萄品種大辞典」には1,368種の品種が掲載されています。

同氏は約1,500種のぶどうから世界のワインの99%が造られていると記載しています。

一方日本酒の原料である酒米は100種ほど存在しています。

「山田錦」と「五百万石」という品種が主流で全体の60%を占めています。

食用と違い精米で多くの部分を磨くため大粒。米粒の中央に心白とよばれる白く不透明な部分があり、たんぱく質が多いのが特徴です。

どう違う?ワイン酵母と日本酒酵母

酵母

醸造で重要な役目の「酵母」。それぞれどのような種類があるのでしょうか?

それぞれの違いをみてみましょう。

ワインは「自然酵母」と「培養酵母」

ぶどうにもともと付着しているのが自然酵母です。

ぶどうを自然放置しておくだけでもワインができてしまう、ワイン造りの原点ともいえる酵母。

ぶどうの生育家庭で住み着いた酵母なので、産地の風土に適した酵母とも言えます。産地の特性を活かしたい生産者はこちらを選ぶ傾向があるようですね。

ただし、発酵力が強すぎたり雑菌が混ざっていたりと扱いには熟練度が必要です。

そして培養酵母とは酵母メーカーなどが純粋培養した酵母。

酵母の優等生を選び人工的に造られる酵母です。

発酵のスピードなどがコントロールしやすく、味や質が安定します。

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日本酒は「きょうかい酵母」と「蔵つき酵母」

きょうかい酵母とは優良な酵母を人工培養したものです。

その名の通り「日本醸造協会」が頒布しています。ワイン酵母で言えば培養酵母ですね。

「6号酵母」というように名前に “号”がついています。

主に6号、7号、9号が主流となっています。

6号酵母

秋田県の新政酒造の「新政」のもろみから分離された酵母。発酵力が強く香りは穏やかで澄んでいる特徴があります。

7号酵母

長野県の宮坂醸造の「真澄」のもろみからできています。香りが華やかで発酵も力強い酵母。

9号酵母

熊本県にある酒造研究所「香露」のもろみから生成された酵母。吟醸造りにむいています。

そして「蔵つき酵母」は酒蔵に自生している酵母で別名「家付き酵母」。壁や床、樽などあらゆる所に付着しています。

培養する手間と安定的な味わいを出すのが難しいのできょうかい酵母が主流になっています。

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香りや味わいの違いは?

日本酒は、米の甘みや香り、麹菌や酵母による発酵の香りが特徴的です。また、味わいも豊かで、ドライから甘口まで幅広い種類があります。一方、ワインはブドウの種類や産地によって異なる香りや味わいがあります。

アルコール度数違いは?

日本で販売されているワインのアルコール度数は12度前後が主流です。

厚生労働省の目安でも12%とされています。

最近では低アルコール8%前後もあり多様化しているようですね。

一方、日本酒は15%前後のものが多くなっています。

ラベルに「日本酒(清酒)」と明記されているお酒は22度未満。これは酒税法で定められています。22度を越えると雑酒やリキュールと分類されます。

お酒が健康的⁉体にいい効果とは?

健康な女性

ワインも日本酒も適量であれば体に良い効果があるとされています。それぞれの良い面を探ってみましょう。

ワインの健康的効果

ワイン成分で健康に良いことで有名なのが赤ワインに含まれる「ポリフェノール」。

血管機能に効き目があるようです。

ポリフェノールには様々な種類があります。

ワイン中のポリフェノールで注目されているのが「フラボノイド」「レスベラトロール」です。抗酸化作用や抗炎症作用、血管拡張作用をもっています。

これらは免疫機能を向上させ、血液のめぐりを良くしてくれます。

HDL(善玉コレステロール)の数値を上昇させて、LDL(悪玉コレステロール)の参加を防ぎます。これは動脈硬化のリスクが下がります。

白ワインではクエン酸やアミノ酸、オレイン酸などが豊富。殺菌作用があります。

サルモネラ菌や大腸菌に強いという研究結果もあります。

生牡蠣に白ワインはペアリングとしても良い組み合わせですが、アルコールと有機酸で殺菌される効果もあります。

又、これらの有機酸にはデトックス効果もあります。

腸内環境を整え代謝を活発化させてくれます。

そしてワイン全般に言えるのが胃液の生成が助けられることです。消化機能の向上に役立ちます。食前酒として最適な飲み物ですね。

日本酒の健康的効果

日本酒で健康促進に役立つのは「アデノシン」です. 血行を改善し筋肉をほぐしてくれます。

又、アロマのようなリラックス効果もあります。

食欲増進や疲労回復に役立つ「トリプトファン」やビタミンB6もあります。

トリプトファンは必須アミノ酸で人体には必要な栄養素です。

日本酒には他の必須アミノ酸がすべて含まれています。

その他に血圧をさげる効果がある「フェルラ酸」。抗酸化作用が血圧をさげてくれます。紫外線を吸収する美白効果や神経系を保護してアルツハイマーの予防にも役立ちます。

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ワインのような日本酒、日本酒のようなワイン⁉

近年ではアルコール飲料には様々な改革的な商品が出てきています。

酸味をしっかりときかせた「ワインのような日本酒」や

ワイン醸造家が造る日本酒などもありそのスタイルは様々。

ヨーロッパでは「ライスワイン」と呼ばれるお米を使った「日本酒のようなワイン」もでてきています。今までの概念をこえる飲み物が次々にでてきますね。

ワインと日本酒はどちらが酔いやすい?

冷やして飲まない赤ワインは体温に近いので吸収されやすいと言われています。

日本酒の「ぬる燗」や常温の「ひや」なども同じことがいえるでしょう。

アルコールは体内吸収されやすいかで酔いやすさが決まります。

冷たい白ワインや冷酒は後から酔いがまわり、体温に近いものは早く吸収されます。

さらに「熱燗」のように温度が上がると吸収のスピードは上がるようです。

どちらが酔いやすいかはアルコール度数が高い方で

酔うスピードが温度によってちがう様ですね。

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まとめ

いかがでしたか?

ワインと日本酒は、原材料、製造方法、風味などの面で大きな違いがあります。

まず、原材料について。ワインは、ブドウを主原料としています。一方、日本酒は米を主原料としています。

ワインは、ブドウを発酵させることで作られ、日本酒は、米を磨いて精米歩合を決めた後、水と麹菌で酵母を作り、それを米と一緒に発酵させて作ります。このプロセスは、独特な風味や香りを生み出す重要な工程です。

風味についてはワインは、ブドウの品種や産地、収穫時期、製造方法などによって、豊かな風味や味わいを持ちます。一方、日本酒は、米の品種や精米歩合、麹菌の種類や加え方、水の硬度などによって、独特の香りや味わいを持ちます。

このように、ワインと日本酒は、原材料や製造方法、風味などの面で異なる特徴を持っています。それぞれ独自の魅力を持ち、料理との相性も異なります。 ただし、どちらもおいしいお酒であることは変わりありません。

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