すき焼きに合うワインを探すためのアドバイスやポイントとすき焼きとの相性が良いワイン20選

「日本のごちそう」「ハレの日の食事」というと、真っ先に「すき焼き」を思い浮かべる人は少なくないのではないでしょうか。

その起源が江戸時代にまでさかのぼれると言われるこの「すき焼き」を取り上げ、これによく合うワインを模索していきます。

すき焼きに合うのは、やっぱり赤ワイン

すき焼きは肉料理であるため、やはり赤ワインが非常によく合います。赤ワインならば比較的どんな品種ともマッチングしやすいことでしょう。

たとえば、カベルネ・ソーヴィニヨンが挙げられます。

カベルネ・ソーヴィニヨンは世界中で育てられている品種ですが、重みがあり、タンニンがしっかりしています。

このため、赤身肉を使った男性的なすき焼きととてもよくマッチします。関西風のすき焼きを楽しみたいのならば、一度は合わせてみたい品種だといえるでしょう。

「砂糖やしょうゆをしっかり利かせたすき焼きに合わせたい」ということならば、ピノ・ノワールがおすすめです。

カベルネ・ソーヴィニヨンとは大きく性質が異なり、タンニンが少なく、酸味を持つのが特徴です（ただしピノ・ノワールも、シャルドネほどではありませんがテロワールの影響をよく受ける品種であるため、例外もあります）。

キノコのような風味も持つため、キノコを入れたすき焼きを楽しむ人にもおすすめです。

また、似たような考え方で、「メルロー」もよく合います。メルローもまた渋みが穏やかであり、優しい風味に仕上がるブドウです。

果実味が強く、甘さのあるすき焼きとよく調和します。

なおメルローは酸味も控えめなブドウですが、すき焼きに合わせるのであれば、少し酸味がある1本を選べればよりよいでしょう。

日本の料理には日本のものを！マスカット・ベーリーAも視野に入れたい

さてここまでは、外国でよく育てられているブドウを取り上げてきました。

しかし、ワインには「料理が生み出された土地から作られたワインを、料理に合わせるとよい」という基本にして鉄の教えがあります。

このことを踏まえれば、日本産まれの「すき焼き」という料理には、日本産まれのワインが合うと考えられるでしょう。

日本で生み出されたワイン用のブドウ品種といえば、「マスカット・ベーリーA」です。川上喜兵衛によって生み出されたこのマスカット・ベーリーAは、強いキャンディ香と甘味を持ちます。

この香りや甘味は、同じように甘味の強いすき焼きと非常によく合います。

イチゴジャムにも例えられる優しい甘味を持つマスカット・ベーリーAは、すき焼きの砂糖やしょうゆとよくマッチします。

また、強いコクとうまみをもって、すき焼きをさらにおいしいものにしてくれることでしょう。

普段日本ワインを飲まない人にこそ楽しんでもらいたいのが、この「マスカット・ベーリーA×すき焼き」の組み合わせです。

すき焼きに合う赤ワイン20選

それでは、ここからすき焼きに合うワインをご紹介します。

1,000円台の赤ワイン

①プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア Primitivo di Manduria DOC

②ドンナマルツィア プリミティーボ オーク樽熟成 Donna Marzia Primitivo Barrique

③ルリ アッパッシーテ Lu’Li Appassite Puglia IGP Rosso

④ヴィニエティ ザブ イル パッソ ネレッロマスカレーゼ Il Passo Nerello Mascalese

⑤ラヤ Laya 赤ワイン スペイン ボデガスアタラヤ

⑥スコラ・サルメンティ ロッカモラ Schola Sarmenti Roccamora

⑦ラ・カッライア カベルネソーヴィニヨン La Carraia Cabernet Sauvignon Umbria IGP

2,000円台の赤ワイン

コスティエール ド ニーム ルージュ キュヴェ エクセレンス Costieres de Nimes Rouge Cuvee Excellence

キュベ リカ ピノノワール Jasper Raats Cuivee Rika Pinot Noir

スズマニエッロ Susumaniello Puglia IGP

カルムネール レセルバ ペドリスカル シングル ヴィンヤード Carmenere Reserva Pedriscal

タトール プリミティーヴォ ディ サレント/Tator Primitivo di Salento IGP

3,000円台の赤ワイン

シャトー・ル・グラン・ヴェルデュ　グランド・レゼルヴ Chateau le Grand Verdus Grande Reserve

バッカロッサ Baccarossa Lazio IGT