自分でワインを選べるようになりたい。レストランでも自分好みのワインを選びたい。そう思われたことがある方も多いのではないでしょうか。
私も元々はワイン初心者で、自分でワインを選べるようになりたい、レストランや飲食店でもワインを選んで美味しい食事と楽しみたいと思いながらも、お店の人にも自分好みのワインを言葉で伝えたりワインの銘柄を見てもどのような味なのか想像することもできませんでした。
しかし、ワインを購入し自分で飲みながら、このワインはどのような「ブドウ品種」で「生産国」はどこなのか、「生産国」のなかでもどのあたりの「地域」で造られたワインなのか、何という「ワイン名」なのかをストレスにならない範囲で考えながら飲んでいました。
このようにポイントを抑えることにより、ワインの特徴が大まかにわかってきます。「飲みながら」「楽しみながら」も大切なポイントですので是非実践してみてください。
この記事を読むことによってワインを選ぶために必要なポイントが分かるようになります。
それでは、元初心者の私も実践した自分好みのワインを選べるようになるための6つのステップをご紹介していきます。
ワイン選びに重要なこと
ワイン専門店に行くとお店によっては何百種類のワインが並んでいてワイン選びも大変です。
お店の人に一緒に選んでもらうこともできますが、やはり自分で見つけて味わうほうが発見があって楽しいですよね。
まずワインは「スパークリングワイン」「白ワイン」「ロゼワイン」「赤ワイン」に分類できます。貴腐ワインなどは別の記事に書きますのでこちらでは割愛させていただきます。
ワインを選ぶ際にはスパークリングワインや赤ワインなどその時の気分やシチュエーションに合わせてお好みで選びましょう。
今日は赤ワインなのか白ワインなのかが決まれば次に辛口なのか甘口がいいのかを決めてください。
辛口や中辛口、やや甘口、甘口はお好みに合わせて選びます。
スパークリングワインの辛口や白ワインの甘口など、好みのものを選べるようにしましょう。
次にどのような味わいのものがお好みでしょうか?
白ワインであればフルーティなワイン、まろやかなタイプで酸味のすくないものなどがあり、下記表を参考にしてください。
スパークリングワイン | 白ワイン | ロゼワイン | 赤ワイン |
・辛口 ・やや甘口 ・甘口 | ・辛口 ・やや甘口 ・甘口 | ・辛口 ・やや甘口 ・甘口 | ・辛口 ・やや甘口 ・甘口 |
・すっきり ・フルーティ ・まろやか | ・すっきり ・フルーティ ・まろやか | ・ライトボディ ・ミディアムボディ ・フルボディ |
これらが決まれば早速ワインを買いに行ってみましょう!
まずは店員さんのおすすめのワインを!
まずはお店の店員さんのおすすめを聞いてみましょう!どんなワインが飲みたいかを伝えると何種類か選んでくれると思います。
例えば、「赤ワインの辛口でフルボディのワインを探していてお勧めはありますか?」「白ワインの辛口で味わいがまろやかなタイプを探しています」など好みのものを伝えてワインの情報を聞いてください。
ジャケ買いでOK
店員さんのおすすめのワインを数種類教えてもらったらまずはジャケ買いでOKです!見た目だけで選ぶ楽しさもワインの魅力の一つです。
ワインは一つ一つラベルが違います。シンプルなものからデザイン性のあるものまで様々です。動物ラベルやお花のラベル、落書きのような手書きのラベルまで笑
気になるラベル(エチケット)があれば、ジャケ買いしてみましょう!
ジャケ買いでOKなのですが、ブドウ品種だけ聞いておいてください!
飲みながら「へぇー、これはシャルドネという葡萄から作られたワインなんだ。」とか「ピノノワールっていう品種なんだ。」など品種だけでも覚えることによってワインへの理解が大きく変わります!
次のステップは「ブドウ品種でワインを選ぶ」です。
が、まずはワインを楽しく美味しく飲む!ということを忘れないでくださいね。
ブドウ品種で選ぶ【特に重要な8品種】
ワイン用ブドウの品種は世界で何千種類とも言われており、世界の様々なところでワインが生産されています。
1000種類と聞いて驚かれたのではないでしょうか。でも安心してください!
自分好みのワインを選ぶために、そこまで覚えたり試したりする必要はありません。
主要なブドウは白ワイン用葡萄と赤ワイン用葡萄を合わせても10~20種類です。この中からお好みのブドウ品種を探していくことになります!ワクワクしますね。
今回はその中でも特に重要な8種類をご紹介します。
白ワイン用葡萄
主要な白ワイン用葡萄を解説します。品種の特徴もわかりやすく解説するので次にチャレンジするブドウ品種を選んでみてくださいね。
シャルドネ
白ワイン用葡萄で世界的にも人気の品種です。シャルドネからは様々なタイプのワインが生産され一概にこんな特徴があるというのが言いずらいブドウ品種です。
樽熟成を経たまろやかなタイプやキリっとシャープな酸味が特徴的なワインも作られます。冷涼な産地では酸が豊かになる傾向があり、温暖な産地のシャルドネは果実味を感じやすいワイン(そのような傾向がある)に仕上がります。
ソーヴィニヨンブラン
ソーヴィニヨンブランもシャルドネに並ぶ世界的に人気の高いブドウ品種です。酸が豊かで、温暖な地域ではトロピカルフルーツのような香りがあり、冷涼な産地では柑橘類やハーブのフレッシュな印象が特徴的です。
フランスボルドーやロワール地方が有名産地ですが、ニュージーランドやドイツ、イタリア、チリなど様々な産地で高品質な白ワインが生産されています。
リースリング
ドイツを代表する白ワイン用葡萄です。酸味が豊かでリンゴや白い花のような香りが特徴的で、辛口から甘口まで幅広い味わいのワインが作られます。
ドイツやフランス・アルザス地方が有名な産地です。冷涼な地域で栽培されることが多い品種です。理由としては暖かい地域だとリースリング特有の綺麗な酸が表現しにくいということが挙げられます。
ゲヴュルツトラミネール
ゲヴュルツトラミネールも人気のブドウ品種で、ゲヴュルツはドイツ語でスパイスという意味を持ち、名前の通りスパイス感とバラやライチの香りが特徴のぶどう品種です。とてもフルーティなので、女性に人気の品種と言えるでしょう。
ゲヴュルツトラミネールもドイツやフランス・アルザス地方が有名な産地ですが、南アフリカやチリ、オーストラリアなど世界各国で栽培され上質なワインが生産されています。
赤ワイン用葡萄
次は赤ワイン用葡萄です。赤ワインを作られるときに使われるブドウは黒ぶどうと言います。果皮が黒く、この部分にタンニン(渋み成分)が多く含まれています。
カベルネソーヴィニヨン
世界で最も人気の高い赤ワイン用葡萄と言えるでしょう。フランス・ボルドー地方が有名な産地ですがアメリカやオーストラリア、チリ、スペインなどカベルネソーヴィニヨンから高品質の赤ワインを生産する産地が多く、様々な場所に適応できるのもこの品種の特徴です。
味わいはカシスやブルーベリーのようなニュアンスが強く、産地によってフレッシュな果実味のワインができたり、ジャムのような甘みを感じる赤ワインに仕上がります。
メルロ
メルロも世界的に人気のブドウ品種で、ペトリュスという1本50万円以上もするようなワインにもこのブドウ品種が使われています。フランス・ボルドーが有名な産地ですが、イタリアやスペイン、ドイツやチリ、南アフリカなど世界各国で栽培されています。
カベルネソーヴィニヨンに比べて渋みが柔らかく、赤ワインの渋みが苦手な方も一度このメルロという品種から作られたワインを試されてみてはいかがでしょうか。
ピノノワール
ピノノワールは、熱狂的なファンが存在します。知っている方も多いとは思いますが、1本100万円以上のロマネコンティはピノノワール100%で作られています。なぜ100万円以上もするのかはここでは割愛させて頂きますね。
ピノノワールは冷涼な土地を好み、栽培も難しい一方で、より手間暇かけることにより素晴らしいワインが作られるので生産者が憧れるぶどう品種でもあります。
有名な産地は、フランスブルゴーニュ地方ですが、ドイツも高品質なピノノワールを生産する地域でもあります。ドイツでの名前がピノノワールではなくシュペートブルグンダーと呼ばれていますが同じブドウ品種です。
チェリーやラズベリー、紅茶などの香りが特徴的で、カベルネソーヴィニヨンやメルロに比べて程よく酸味も感じることができます。
シラー
シラーというブドウ品種は、スパイシーさが特徴的な赤ワインを産出するブドウ品種です。暑さに強いため、オーストラリアなどの地域で多く生産されています。オーストラリアではシラーズという呼び名になります。
また、南フランスのローヌ地方も有名な産地で、シラーから高品質なワインが生産されます。代表的なワインはエルミタージュやコート・ロティなどがあげられます。
カシスやブルーベリーのような果実味と黒コショウのようなスパイシーさを感じることがあります。
第1章まとめ
いかがでしたか。
ワインは難しく考えずにまずは楽しみながら飲みながら、少しずつ覚えていけばいいのではないかと思います。
そのためのステップとしてまずは、スパークリングワインなのか白ワインなのか赤ワインなのか、その中でも辛口なのか甘口なのか、軽めなのか重ためなのかをその日の気分やお料理に合わせてワインショップの店員さんに聞いてみることをおすすめしました。
オススメしてもらったワインの中で、あとは飲むあなたが直感で選んでそのワインを全力で楽しみましょう。でもブドウ品種だけは覚えておいてください。
飲みながら、シャルドネってこういう味なのね。カベルネソーヴィニヨンてこんなに美味しいんだ。
こんな感じでオッケーです。
まずは、ブドウ品種の特徴を把握して自分好みの品種はどれかなと飲み進めながら探ってみてください。これもワインを楽しむ一つです!
ワインを365日、年間300本は飲む私ですら買う時の味わいのイメージと実際に飲んだ時の印象が大きく違うことがあります。
ほんとにワインって奥が深いなと思います。まだまだ私も勉強中ですが、一緒にワインライフを楽しみましょう!
今回は、第一章ということでこのような内容でお伝えしました。次回の記事に次のステップとして産地について触れていきます。